知っておきたい男性不妊症の症状と対策

知っておきたい男性不妊症の症状

無精子症
(むせいししょう) 無精子症とは、男性の精液中に、精子を観察できない状態、あるいは運動率が極端に低い(20-30%以下)場合を言います。無精子症は不妊の最大の原因となり、深刻な問題として認識しなければなりません。診察で無精子症と診断されても、その後の治療・改善によって妊娠する夫婦はたくさんいますから、あきらめることはありません。
乏精子症
(ぼうせいししょう) 乏精子症とは、精子の数が一般的な数値よりも極端に少ない症状です。乏精子症の程度によって、軽度・中等度・重症度に分けられます。正常値は、1ccあたり6000?8000万以上と言われますので、5000万以下の場合は軽度、1000万以下の場合は中等度、そして100万以下の場合は重症度、と区分されます。
精子無力症
(せいしむりょくしょう) 精子無力症とは、活発に前進することができる精子がとても少ない状態のことを指します。具体的には「動いている精子が50%未満」、もしくは「活発な前進運動をしている精子が25%未満」の場合と定義されています。すべての精子が動いておらず、精子が生きているのかどうか見ただけでは確認できない状態のことを「精子不動症(せいしふどうしょう)」と呼ばれます。これらの症状は、精子の“量の問題”ではなく“質の問題”と言えるでしょう。
精索静脈瘤
(せいさくじょうみゃくりゅう) 男性不妊の原因でポピュラーな疾患にも関わらず、あまり知られていないのが「精索静脈瘤」です。男性不妊の約40%程度も占め、かなり高い確率で起きる疾患です。シンプルに表現すると、精巣(睾丸)に血液が逆流し、精巣の静脈血管が瘤(こぶ)状に腫れている状態のことを言います。専門の医師に相談し、適切な治療を受けましょう。
勃起不全[ED]
(ぼっきふぜん) 勃起機能の障害=Erectile Dysfunction、つまりED(イー・ディー)と呼ばれます。性交時に有効な勃起が起こらない、または勃起が一定時間維持できない状態のことを指します。本来、勃起は哺乳類すべてにとって生殖を行うための重要な機能ですが、日本では現在約1,130万人が満足ができる勃起ができていないと言われています。
男性が原因の不妊対策とは